猛暑、酷暑の連続で、これまで経験したことがない夏を過ごしました。
子どもたちも職員も、常に熱中症に気をつけながらの日々でした。
それが9月を迎えると、急にすーっとなでていく秋風を感じるようになり、「自然は動いているんだなぁ」とおもいました。
そんな中、2005年に当園を卒園した子が、幼稚園に遊びに来てくれました。
電話で「僕、卒園生のFです」と聞いた瞬間、私はうれしくて、つい「M君ね?」と尋ねました。ほんの一瞬のことでした。(涙です)
「園長先生、卒園して何十年も経っているのに、名前を覚えてもらっていたことにびっくりしました」と言って、すぐ園に来てくれました。
手には大きな袋を抱え込むようにして持っていました。
中を見ると【幼稚園の思い出】がたくさん詰まっていました。
幼稚園便り、誕生表、行事のプログラム、制作物、楽器演奏会の譜面、マラソン大会で頑張った表彰状・・そのほかにも、たくさんの思い出を持ってきてくれたのです。
幼稚園時代のすべての物を、お母さまが大切に残してくださっていました。
「ここで遊んだ」「あそこで遊んだ」「桜の木に登ってセミを捕まえた」・・いっぱい遊んだこと、キャンプ、運動会、遊戯会、楽器演奏会のこと。
友だちの名前や担任の名前も覚えていました。
私はタイムスリップしたかのように、当時のことが次から次へと思い起こされ、涙、涙でした。それも、うれし涙、懐かし涙、幸せ涙でした。
そして「園長先生、僕には【ふるさと】が二つあります。僕が生まれた所と美和台幼稚園です」という言葉を聞いたとき、胸が、心が突き刺されたような、雷に打たれたかのような感動が、一気に吹き出していきました。私はM君を抱きしめていました。幼稚園の・・美和台幼稚園の先生でよかった!と心から思いました。これからも美和台幼稚園が、子どもたちの「心のふるさと」になれるよう、精いっぱい成長を見守っていきたいと思っています。