日が昇った。明るい優しい光を浴びた。
どこかへ行こう！と私の心が勝手に動いた。車を走らせた。
自然と高速道に上がっていた。紅葉が見たい！と思った。

高い山はもう紅葉は終わったかな・・と思いながらも阿蘇のやまなみハイウェイを走っていた。

日差しは相変わらずやわらかくて、この時期とは思えないほどの優しさだった。しばらく杉の並木道が続いた。が、突然、明るい光が差し込んできた。
キラキラと輝く紅葉・・色づいた木々が目に飛び込んできた。

「わぁ～！綺麗！」必死にカメラをむけた。夢中になり過ぎて道路に出てしまい
「コラ～！」と怒鳴られた。ぺこりと頭を下げたがその車はサッと通り過ぎて行った。

自然！これが自然美なのだと私の心は踊った。と同時に今朝の太陽に【感謝】だった。たまにはこうしての一人旅もいいものだと思った。私自身は大満足だった。

だが、我ながらあきれかえっている。76歳の後期高齢者がみんなの心配、迷惑をよそに・・一人旅をするなんて。【コラ～！】って、怒鳴られて当たり前だと思った。申し訳ございませんでした・・の気持ちである。

大自然に感謝の一日だった。