空が高くなり吹く風にも秋の気配を感じるようになった。虫の声にうっとりと聴き惚れながら散歩する楽しさも出てきた。あの夏の暑さは何だったのだろうか・・と夏を振り返りながらの散歩。ついつい足取りも軽くなる。
秋の花が至る所に咲いている。夏の暑さに耐えて根っこをしっかりと抱え込んで花となって咲き誇っているのだろうと思った。私もこれからの人生!生きる方向・指針を軸として根っこをしっかりと温めながら頑張っていきたいと思う。
おしろい花・・花が終わると真っ黒い実となる。その実を割ると真っ白い粉が出てくる。その粉を集めて友だちみんなでお化粧をしては得意げに母親に見せた。母は何も言わずに笑っていた。祖父母にも見せると「あんたが一番!綺麗だね」と言ってこれまた笑っていた。
おしろい花そのものは繊細な感じがある。が、とても強い花で、刈り取られても刈り取られてもすぐに芽を出して、また花を咲かせる。子どもの頃は何とも思わなかったが、今は、踏まれても踏まれても・・刈り取られても刈り取られてもすぐに芽を出し花を咲かせるおしろい花に教えられた。
当園も創立51年目を迎えた。心折れそうになったこともあった。辞めたい!と思ったこともあった。が、踏まれても踏まれてもなお立ち上がる雑草のように刈り取られても刈り取られても芽をだし、花の美しさをみんなに見せてくれるおしろい花に、力を!勇気を!もらった。
これからも自分自身を信じて精一杯に咲いてる花に負けないように【幼児教育】一筋に生きていきたいと思う。54年の経験を生かして。