Vol.314
2022.12.01
☆彡。。・阿蘇へのひとり旅・。。☆彡

 阿蘇・・瀬の本にどうしても行きたい場所がある。
毎年、行ってる場所なので「よ~し!今年も行くぞ!」と心の準備をした。しかし、ふと年齢の事を考えて「ひとりでの運転で大丈夫かなぁ~?」の迷いが生じた。

もし、何かあった時にみんなに迷惑が・・と私にしては珍しく慎重になった・・が、もうハンドルを握っていた。免許証と携帯とお札を何枚かポケットに入れての一人旅が始まっていた。

途中で前が見えないほどの雨・あめ・雨でこのまま目的地まで行くべきか、引き返すべきか・・と思案中ではあったが、山の天気は変わりが早い。ス~と雨雲が流れて晴れ間が見えてきた。よし!私は再び車を走らせた。

平地の木々の色づきは今が盛んであったが、坂道を上っていくにつれてもう紅葉の時は終えていた。が、風に舞う木の葉がとても綺麗だった。その中を走っていくと胸にあったモヤモヤが少しづつ消えて行った。握るハンドルも苦にならなくなった(安全運転・無事故・無違反を胸に)

そして目的地に足を降ろすと私を迎えてくれたのは「山茶花の花」のトンネルだった。道の両脇に20数本もの「山茶花」が迎えてくれた。
ざわざわと風に揺れる花のトンネルを抜けると私は一心に手を合わせていた。何を?何もない。ただ一心に手を合わせていた。抱えていたモヤモヤが、悩みが、苦しみが、怒りがスーと消えていった。

もうそれだけで幸せだった。心が・・心が軽くなり全てが幸せ!と感じることが出来た阿蘇の一人旅。この年齢で無謀なひとり旅だったかもしれない。が、何かに縛られ自分を見失うことなく、思い切って気分転換を図るのも必要なんだと今更ながらに感じ得た旅だった。