朝早くからセミがせわしく、忙しく、慌ただしく、元気に、時には一休みしながら鳴いている。うるさい！と思う時と、賑やかでいいねと思える時がある。
その人のその時の気分でこんなにも違ってくるんだ・・と、クス！と笑っては洗濯物を干している私がいる。

すぐ近くにゴルフ場があるがそこから流れてくる鳴き声は合唱コンサートみたいだ。このセミの鳴き声が終わるころには秋の気配を感じるのだが毎日の猛暑日に秋の気配どころか夏日、真夏日もほど遠い日々である。

夏本番最中にコスモスの花を見つけた。えっ？コスモスの花・・と思ったが夏に咲くコスモスの種類があるそうだ。コスモスといったらやはり秋に咲くほうが情緒があるなと思って眺めた。そのコスモスも一生懸命に暑さに耐えているようだった。

そんな中、オリンピックの開会式が行われた。オリンピック開催への賛否両論が色々あった。が、四年に一度のアスリートにとっては技を披露する場、オリンピックだ。厳しい勝負の世界。各々が、競技に対する強い思いをみては涙し、声援を送っては胸を打たれた。勝っても負けてもお互いに手を取り合って相手にエールを送る姿に感銘した。

ある体操の選手・・鉄棒一本に絞って臨んだオリンピック。難しい技だったが綺麗な円を描いて完璧な演技だった。が、途中で惜しくも落下。予選通過ができずオリンピックにピリオドを打った。そんな選手にインタビューがあった。本人も何があったのだろう・・と、まだ放心状態なのにインタビューなんかするか・・！と思った。

そっとしてあげて本人が落ち着いて自らの口で心情を語るまで待てないものかと思った。これが勝負の世界！と言われればそれまでだが。

私も子どもたちに、職員に答えを急がせてはいないだろうか・・と反省させられた。じっくりと待つ余裕を持ちたいものだ。