Vol.279
2021.06.21
☆彡。。・・ツバメの子育て・・。。☆彡

待ちに待ったツバメの里帰り。と思ったら今はもう巣立ちの時を迎えようとしている。今年のツバメの里帰りは特別の思いがあった。まずは「帰ってきてくれるだろうか」の心配が先だった。ツバメが飛び始めると「帰ってきてね」と祈るような気持ちで手を合わせていた。

毎年のツバメの里帰りが待ち遠しくてその季節になると当たり前のように「あっ!帰ってきた。巣づくりが始まるね」と軽い気持ちで見ていた。だが、今年は「帰ってきてくれるか」が心配だった。

必死に子育てをしているツバメに異変が起こったのだ。声にも、鳴き声にもならない異様な雰囲気を感じてツバメの巣を見に行ったところ・・そこには目を疑うような光景があった。あっという間だった。親ツバメが飛んでいった隙を狙ってカラスが・・・!

慌ててカラスを追っ払った。親ツバメもすぐに戻って来てカラスをめがけて体当たりをしながら必死の抵抗を見せた。が、間に合わなかった。カラスは悠々と飛び去って行った。ツバメの親は巣の中を覗き込むようにしてヒナを探しているようだったそこにはヒナの姿はなかった。

一回、飛び去った親ツバメ。再び戻ってきてやはり巣の中を覗き込んでいた。辺りをキョロキョロと見まわしていたが再び飛び去って行った。もう戻ってくることはなかった。

そんな悲劇をみていたので今年の里帰りが心配だった。駄目かも・・という思いと、いや絶対に!という思いが入り混じっていた。その矢先の里帰り。感動の涙がいっぱい流れた。今は巣から零れ落ちんばかりに丸々と太って羽繕いを始めた。もうすぐ巣立ちの時がやってくる。南の島へと帰っていく日が近づいている。

親ツバメは巣の周りを飛んでは巣立ちの時を促し始める。その巣立ちの時を見届けたいと思っている。来年もきっと!帰ってきてねと願いながら。