Vol.278
2021.06.01
☆彡。。・・つ・れ・づ・れ・に・・。。☆彡

愛犬の墓参りに行った。風もないのにろうそくの灯かりがゆらゆらと揺れたような気がした。線香の煙があたりに広がっていく。それに乗って声が聞こえてきたような気がした。走りながら私に飛び込んでくるような錯覚も覚えた。

しばらくお喋りをしてそのまま思い出の場所を走ってみた。大きな家の前を通り過ぎた。どの家にも、どの家にも枇杷が色づきたわわに実っていた。深い緑の
大きな葉っぱに守られて美味しそうに色づいた枇杷。思わず手を差し伸べたくなった。

♬~びわは やさしい木の実だから だっこしあって うれている・・~♬ 
自然と口ずさんでいた。

もう少し車を走らせ紫陽花の花が一面に見える丘についた。様々な色を見せる紫陽花。大きな紫陽花、小さな紫陽花・・ここでもいっぱい走り回った愛犬ショウ。きっと今日も、今も走り回っている!と思って声をかけた「ショウちゃん、思いっきり遊んでね」と。モンシロチョウが二匹で重なり合うようにして飛び回っている。なんだかホッとした気持ちになった。

ぐっると周りをみるとオレンジ色の花、可愛い緑の葉っぱ。ザクロの花を見つけた「こんなところにザクロの木があったっけ?」と思うほどに色鮮やかに咲き誇っている。秋になったら熟したザクロを見に来ようと思った。

ちょっと歩いてみると深い竹林が広がっている。少し前までは竹の子だったであろう若竹が天を突き破るようにスーと伸びては風に揺れている。マスク生活から解放されたような気がして大きく深呼吸をして帰路についた。

新緑から深緑に変わっていく季節。季節はどんどんと進んでいっているのに「コロナ」だけは通り過ぎてくれず立ち止まったままだ。いつまで続くの?この生活は・・と恨めしく思う昨今である。

早く、はやく、早く、終息・収束しますように!コロナウイルス