春爛漫の中、第49回の始・入園式を行った。コロナ対策のためとしてどちらも4回に分けての始・入園式だったが、泣く子もいなく明るい雰囲気の中で行うことが出来たのが一番の喜びだった。と同時に父親の参加が多いのが二重の喜びだった。(私が新任の頃は父親の参加はあまりなく父親と子どもを一致させるのが大変だった)
さぁ~!全員が揃っての一学期が始まっていく。まず、自分の部屋、道具箱、靴箱、トイレの場所などを覚え、外遊びをいっぱいして友だちや担任の名前も覚えて走り回って遊んで欲しい・・これが私の願いだ(できれば私の顔と名前も覚えてもらいたいなぁ~!)
遊びが活発になってくると当然のごとく怪我も増えてくる。が、怪我を恐れていては遊びは成り立たない。そのためには教職員の目配り、心配りが必然となってくる。全員で話し合いながら極力、事故怪我がないように一年間を過ごしていきたいと思っている。それにコロナ対策のことも十分に考慮してどんな小さなことにも目を向けていきたいと思っている。
49年前の入園式は63名だった。何もかもが新鮮で・・その反面、何もかもがわからず戸惑うことばかりだった。担任の経験はあったが保護者の前で話すことなんてなかった(担任として自分のクラスの保護者の前では話していたが)
一生懸命・・という言葉があるが、どれが一生懸命で、どれが一生懸命ではなかったか・・それさえわからず、ただただその日、一日、一日が無我夢中だった。
園が終わっても家に帰るのが怖かった。忘れていることはないか?明日の準備は出来ているのか?気が遠くなるような・・それでも厚かましくどうにかなるさと開き直ることもあった。それでも一生懸命だったので今日がある!と自分に言い聞かせている。
これからも自分が信じる道「幼児教育の道」を邁進していきたいと思う。幼稚園教諭になって52年の経験の上にあぐらをかくことなく。