Vol.263
2020.10.26
☆彡。。・・弱肉強食・・その中で・・。。☆彡

 きらきらに輝いていた稲穂の刈り取りが終わり、広い田んぼが「仕事を終えました」と言わんばかりの顔をしている。その田んぼに三つの集団を見つけた。真ん中に黒の集団、右端にグレー系の集団、左端に茶系の集団。

うん?集団?何の集団だろう・・と思われたと思うが真ん中の集団はカラス。右端の集団はハト。左端の集団はスズメだった。ミレーの「落穂拾い」ではないがカラスハトスズメたちが稲刈りが終わった田んぼで稲穂をついばんでいた。カラスは我が物顔に稲穂をついばみハトはカラスを気にかけながらスズメはカラスとハト両方に気配りしながらついばんでいた。

カラスが羽を大きく広げると、ハトは稲穂のついばみをちょっと休めて様子みをし、スズメはサッと飛び立って電線にとまった。しばらく電線の上からカラスとハトの様子を伺っていたがカラスが飛び立っていくとハトが我が物顔についばみ始め、スズメも田んぼに下りた。

このときのスズメは左端ではなくカラスがついばんでいた中央・・真ん中に下りた。真ん中はカラスが大きな足でわらを広げ回っていたのでスズメは稲穂を探し回ることなくドンドンとついばみ始めた。そして、ハトよりも先に田んぼを後にして飛んでいった。

弱肉強食の世界ではあるがカラスのおかげで落穂を探すことなく食べられたのはスズメにとってはもってこいの餌場となった。その様子を見ていると一番得したのはスズメだったかもしれないと思った。

これを自分に置き換えてみた時、いつでもどんな時でも自分に不利な事態が起こっても焦らず慌てず周囲の状況をよく見て自分に有利な時が訪れるのを待つということも大切だと教えられた。得てして自分に不利な状況が襲いかかってきた時は人のせいにしたがるものだ(私のこと)スズメのように一旦、電線に非難してあたりの状況を見て事に当たればカラスがかき分けてくれた落穂を難なく食べることが出来た。待つこと、チャンスを生かすことを勉強していきたい。