Vol.257
2020.07.27
☆彡。。・・コロナ禍のキャンプ・年長児・・。。☆彡

 コロナ禍の中ではあったが年長児の一泊二日のキャンプを決行した。前日まで降り続いた雨。豪雨で被災地のニュースをみながら・・ましてやコロナの感染が続く中での決行だった。心配だった。不安だった。それでも私の心を突き動かしたものは子どもたちの心・気持ちだった。

毎日、毎日、降る雨をみながら「園長先生、早く雨がやむといいね」「ぜぇ~ったいにキャンプに行くけん」この声(心)を聞いて「あぁ~子どもたちはキャンプを楽しみにしてるんだな」と思う気持ちが段々と強くなっていった。何としても連れていきたい!この一心だった。(保護者はこんな時に大丈夫ですか?の顔をしていた)

ある時、「園長先生、お部屋に来て!」と子どもたちが呼びに来た。保育室に入ってみると数えることが出来ないほどにた~くさんのてるてる坊主がいた。「園長先生、僕たちも晴れるように頑張るよ」とでも言っているかのように揺れているてるてる坊主。みんなで「キャンプ!晴れるよね!」と天の神様にお願いをした。そんな子供たちを見ていると胸が締め付けられるほどに涙が流れて仕方がなかった。

明日から「キャンプ」というのに容赦なく降り続く雨。なんと恨めしい雨か!夜も眠らせてくれない雨。このまま朝を迎えてキャンプ地へと向かうのかと・・私の気持ちは重い。ところが・・!静かに光を放つカーテンをサッと開けた私の目に飛び込んできたものはまばゆいばかりの朝の光だった。「さぁ~!キャンプを楽しんでいらっしゃい!」と言わんばかりに朝の光が笑っていた。子どもたちの気持ちが天を雨を雲を、そして、天の神様を突き動かしたんだと思った。

コロナでキャンプは無理かな?と一時は諦めかけたが何とも言えない幸せな笑みが自然とこぼれている私がいた。満点の青空満点の星空深い森セミの鳴き声が響き渡る。そのセミの声に負けない子どもたちの声、こえ、声!例年になく思い出に残るキャンプとなった。参加させてくれた保護者、協力してくれた職員に【感謝】の気持ちでいっぱいである。