東京での研修を終えて「よ~し!明日からも頑張るぞ!」と胸を熱くして機上の人となった私。だが、胸を熱くしたのとは裏腹についつい睡魔に襲われてしまった。飛行機が突然揺れたのだろう・・その理由のアナウンスがなされたのもわからないほどの爆睡だった。
そんな時、私の目の前がピッカと光ったような気がして目が覚めた。今のは何だ?と周りを見渡した。と、その時だった。私の真横(というにはちょっとオーバーかもしれないが)に、煌々と光を放つ月が見えた。えっ?と疑って眼をこすってみた。まぎれもなく月が窓の横に・・まるで飛行機を補佐するかのように一緒に飛んでいた。(走っていた)
そうしているうちにまたまた目を疑った。月がUFOのような形になってビューと遠くに飛んで行った・・と思ったらまたまた私の真横で光を放っている。これは何?と思いながらも周りを見渡すことも出来ないままに月にくぎ付けされていた。まるで金縛りにでもあったかのような気分だった。
やがて飛行機は空港へ。私は急いで外に出て空を見上げた。手を差し伸べれば届いたかもしれない月が普段と変わらず静かにそして優しい光で下界を照らしていた。しばらく月を眺めながら「あれは何だったんだろうか?」と、もやもやした気持ち・・不思議な気持ちで家路についた。
やっぱり!家が一番!と思う気持ちとさっきのは何?という気持ちが入り乱れているところに「今晩は」と小学生の子が挨拶をしてくれた。手には大きな望遠鏡を持っていた。「何を見てるの?」「今日は月がいつもより大きく見えたので望遠鏡で確認しているところです」えっ⁉と思った。鳥肌がたつ思いだった。
その子の横でお母さんが「この子は宇宙のことを調べるのが大好きで、今日の月はいつもと違うって突然言いだしたので一緒に見ていたところです」と言って笑ってあった・・・・!!
あれは何だったのだろうか?夢?摩訶不思議な出来事だった。