Vol.245
2020.01.20
☆彡。。・・不思議な気持ち・・。。☆彡

 散歩をしているとあちらこちらに水仙の花を見つける。白に黄色のコントラストが何とも言えない可憐さを覚える。わが母校のバッチにも水仙の花が使われていた。
♬~にさきがけ 咲き出でて けがれもしらぬ水仙花~♬
冬の寒さにじっと耐え、やがて訪れる春を待って春の香が漂ってくると咲き始め、人々の心を和ませてくれる花・・水仙の花。人の人生もそれと同じで、苦しい時、辛い時、悔しい時、悲しい時こそじっと耐え、チャンスが訪れた時にパッと咲ける準備をしておく・・という意味を込めてこの詩を作った・・と今は亡き中村学園の創立者・中村ハル学長が話されたことが思い起こされる。

私も幼稚園を設立して当時は順風満帆ではなかった。あれもしたい、これもしたい!と気持ちだけが焦っていた。何故?出来ないの?何故?わかってもらえないの?こんなに頑張っているのに!と人を責めてばかりいた。わかってもらえない原因は常に自分の中にあった。それに気づくまでにどれだけの月日を要したことか・・(まだ、気づかないことばかりではあるが)

水仙の花をみるたびに学長の話を思い出す。これからも辛いこと、苦しいこと、悔しいことなどが襲ってくるかも知れない。そんな時にこそ自分を振り返り、自分に足りないものを探し出し、心深く心広く対応させていただきたいと思っている。

それにしても不思議な気持ちである。大学を卒業して51年目を迎える私。それでも小さな花・・水仙の花をみるたびに学長の事を思い出す。卒業してから51年目ではあるが在学中からすると55年・・付属高校でもあったので学長とのかかわりは58年の長きに渡る。その頃から「中村ハル学長・校長先生って凄いな」と思っていた。幼稚園を設立した時は【凄いな】から【学長のようになりたい】と思うようになっていた。

58年の長きに渡って私の目標として君臨してもらっている「中村ハル」という女性に感謝の気持ちでいっぱいである。と同時にどうすれば近づくことが出来るのかを常に考えてこれからも「幼児教育」に邁進していきたい。