Vol.233
2019.07.18
☆彡。。・・ショウちゃん・パート②・・。。☆彡

 蓮の花が咲きはじめ、セミも鳴きだし、赤とんぼが飛び始めた。梅雨はまだ開けていないが真夏の様をなしている。季節は確かに動き出しているのだが・・中々、私の心は動き出してくれない。未だにショウちゃんの面影を追っている。

ペットを飼っている人は「うちのワンちゃんが・・」とはあまり言われない。「うちの子」と話なされる。たかがワンちゃん、されどワンちゃんである。家族である。本当に家族なのである。私も可愛い、可愛いわが子だった。そして、頭がよく一回、話(躾)をするとすぐに覚えてくれて手がかからない子だった。(正真正銘の親ばかならぬ犬馬鹿である)

ワンワン、キャンキャンと吠えることもほぼなかった。近隣の人たちに「えっ?永島さんのところ、ワンちゃんがいたの?」とビックリされるほどに吠えることも鳴き叫ぶこともなかった。
知人が訪ねてきたとき、そろそろエレベーターがつく頃かな・・というときに「お迎えに行っておいで」と廊下に出すとサッと迎えに行っては部屋まで案内してくれた。その時の嬉しそうな顔が思い起こされる。「お母さん、僕、ちゃ~んとできたでしょう」と自慢げな顔で私を見上げる姿がまたたまらなく可愛かった。

私は「なんとお利口なショウちゃん」と、何回も、何回も、なでては褒め、なでては褒めで褒めちぎっていた。玄関から出すときに「ショウちゃん、一人でエレベーターにのったら駄目よ。」と一言つけ加えておくと自分からエレベーターに乗ることもなかった。本当に賢い子(犬)だった。

しかし・・いつまでもくよくよ、シクシクはしていられない。この子が残してくれた【思い出の宝物】を大切にし、より以上に【みわだいっこ】たちへの愛情を大切にしたいし、注いでいきたいと思っている。
それが頼ったり、頼られたりしながら過ごしてきたショウちゃんへの一番の供養になると思っている。
ショウちゃん、16年間、お母さんの子どもでいてくれて「ありがとう!

お母さんはこれからも【みわだいっこ】のために頑張ります。