が、季節は動いている。確実に動いている。暑い空を瞬きしながら見上げてみると入道雲の形がなくなった。かわりに、うろこ雲、いわし雲が広がり秋の訪れを告げている。青かった空が水色の空に変わったきた。
夕陽の影も長くなり日暮れも早くなった。夜の空も高くなっている。月が夏よりもハッキリと濃ゆく見える。地球に最も近づいてキラキラとオレンジ色の光を放っていた火星も段々と見えなくなって時の流れを知らせているようだ。
昼間の暑さとは裏腹に夜の風には初秋の匂いも漂っている。コオロギが鳴き、実りはじめた稲穂のサラサラと風に揺れる音にも秋の気配を感じる。涼風の訪れを待っている私がいるのも確かである。
しかし、平成最後の夏は暑い!暑かった!の一言だった。この暑さは誰にでも伝わる暑さだった。いつでも、どこでも、誰にでも伝わる挨拶言葉だった。それに台風が次から次へと発生しては大雨(豪雨)をもたらした。雨による大きな被害が毎日のように報道された。襲いかかる自然の猛威に無力な自分(人間)がいることも実感した。これも地球温暖化のせいだろうか。
来年の5月から新しい年号が生まれ、新しい天皇陛下の誕生となる。
新しい年号となり何が変わり、何が受け継がれていくのだろうか。この夏の暑さも受け継がれていくのだろうか。
以前「今年の夏は冷夏と予想される」という天気予報が発表されていたことがあったが、冷夏という言葉自体が死語になるかもしれない。それくらい暑かった平成最後の夏。熱中症の言葉がいきかった夏でもあった。
いよいよ平成最後の【二学期】を迎える。子どもたちと一緒にこの暑さを吹き飛ばして元気な【みわだいっこ】たちと共に過ごしていきたいと思っている。