Vol.209
2018.06.01
☆彡。。・・黒の軍団・・そして・・!・・。。☆彡
 若葉雨も上がり愛犬と散歩に出た。いつものように田んぼ山の木々に目をやりながら、愛犬に話しかけながらの散歩だった。
いつもの景色で、いつものように散歩しながら山道に差しかかった時、今年も赤くて可愛い木の実を見つけた。サクランボとよく似た木の実である。「ショウちゃん、ほら今年もあの木の実がなってるね」としばらく足を止めて見上げたその先に、黒の軍団・・カラスが群れをなして電線や大きな木々にとまって私たちをにらみつけるよう目で見下げていた。その様を見て不気味さを覚えた。

いつもなら私が通りかかると、さっと飛んで散らばっていくのにその日はじっと息をひそめるような、警戒心をむき出しするような感じで私たちを見下げていた。いつもと違う・・そう思ってその場立ち去ろうとした瞬間だった。「カァ~!、ガァ~!キャ~!、ギァ~!」と狂ったように物凄い鳴き声と共に一瞬にして急降下をしてきた。

何事が起ったか!ビックリである。その黒の軍団・・カラスは一気に木の実の木々を真っ黒に覆いかぶさるように、うめき声をあげるかのように木の実に食らいついていた。そして、あっという間に食い尽くして飛んでいった。

私たちが立ち去らねばカラスはどうしただろうか?どんな行動をとっただろうか?私たちに攻撃を仕掛けてきただろうか?それとも私たちが立ち去るのをじっと根気強く待ったであろうか?モヤモヤした気持ちのままの散歩だった。

帰りにまたその道を通ってみた(というより一本道なので通らざるを得なかった)おそる、おそる、その場に戻って見た光景はカラスが食い争った木の実の枝にはスズメが木の実をついばんでいた。おそらく、カラスの食べ残しがあったのだろう。食べ残しとはいえスズメのくちばしにはちょうど食べやすい大きさだったのかもしれな。

木の実は何を思い、何を考えて毎年、実をつけるのだろうか。毎年カラスに食べられているであろうに・・。これも子孫を残すための策だね。