全員の【みわだいっこ】が揃って、幼稚園全体が賑やかで、笑顔いっぱい、楽しさいっぱい、明るさいっぱい、元気いっぱいになった。時々は泣き声もいっぱいになる。それでも幼稚園全体に花が咲いたようで楽しい時を迎えている。
幼稚園の先生を続けてきて良かった!と振りかえることが出来る一時でもある。
そんな中、今年も「ツバメ」が里帰りをしてくれた。昨年と同じ巣をリフォームしているのだろうか、何度も何度も巣を出入りをしては巣の周りを固めている。一年前に巣立っていったツバメたちだろうか?私にはわからないが多分、巣立っていったツバメだろうと思う。それにしてもここを巣立って同じように巣立ったヒナたちはしばらく集団訓練をしてから南の国へと飛び立っていく。そしてまたふるさとに戻ってくる・・何ともいえない不思議さと嬉しさが入り混じりながら「おかえりなさい。ツバメさん」と呼びかけている私がいる。
「今年もここでしっかりと子育てをしなさい」とツバメに語りかけている私がいる。
つばめの子育て・・卵を温め始めて大体21日間位でヒナになる・・と言われているが、その間、じっと卵を抱きしめているツバメをみていると教えられることがいっぱいである。親の愛情をいっぱい感じとることが出来る。昨年、卵を温めている所にすずめが飛んできた。巣を離れることなく目を白黒させながらお腹をいっぱい膨らませて威嚇をするツバメ。すずめは驚いたようにサッと逃げていった。その後をオスのツバメが追跡していた。そして、すぐ巣の近くまで戻って来ては羽根を大きく広げて「心配いらないよ」とでも言っているかのように辺りを見渡していた。
ヒナが誕生すると親は交互で餌の確保に飛び立っていく。と同時に同じツバメ同士であっても子育てをしている他のツバメと餌の取り合いをしなければならない。子育て合戦の始まりの時でもある。巣立ちが近づくと親鳥は巣に近づかず鳴き声でしきりと巣立ちを促している。その鳴き声に応えるかのようにヒナたちは思い切って飛び立っていく。巣立ちの時である。
巣立ちが始まるとカラスの群れが・・!
カラスに負けずに頑張れ~!と声を張り上げる私の声は届くのだろうか・・?