Vol.186
2017.02.18
☆彡。。・・病 院・・。。☆彡
 病院の待合室で名前を呼ばれるのをじっと待っている私。待合室には色々な病気をもっている人たちがたくさんいる。と同時に付き添っている元気な人たちもいる。年齢も様々、会話も様々である。「遅いね。順番はまだかいな?」「お腹すいたぁ~!」とおやつをねだる子、走り回っては注意をされている子。うなだれて椅子に寄りかかっている人、支払いを待っている人・・ほんとに様々である。たかが病院、されど病院である。

やっと私の名前が呼ばれた。入院についての再確認と病室番号が知らされた。
荷物を持ってエレベータに乗りこむ私の心は暗いものだった。妹と「手術は嫌だね」と、一言、二言交わしただけだった。病室に入るや否や検査と手術までのプロセスが話され、誓約書の記入でその日の一日が終わった。
病室に入ってすぐ病衣に着替えるとその場ですぐ病人になってしまう。「あぁ~あ、明日の今頃は手術か?」と、そう鬱になっている私がいる。麻酔が切れたら痛いだろうか手術にどれ位の時間を要するのだろうか心配が先だっている私が見えた。痛い、痛いと言っている私が見えた。今更ながらに健康の有難さを痛感している私も見えた。病院の独特とした臭いを感じている私が見えた。

面白いことにも気付いた(当り前のことだが)入院する人の顔はどことなく暗い。その反面、退院していく人の顔は「笑顔」に満ちあふれている。付き添いの人(多分、家族の方だと思う)の顔も「笑顔」である。病室に入る時にすれ違った人たちみんなの顔が明と暗である。諺に「明暗をわける」というがまさに病院でも当てはまる諺である。早く私も【明の顔】になりたいと思った。

看護師にも色々なタイプの人がいる。術後すぐの看護師と何日か経って手当をしてくれる看護師とはまた全然違う。日勤の看護師、夜勤の看護師も違う。その中で痛みを抑えてくれる看護師の言葉かけにも違いがある。「大丈夫ですよ」という励まし型の言葉かけ。「痛いですね。でも、明日になればだいぶ楽になりますよ」と同調型の言葉かけ。それぞれに何気なく言葉がけをしてくれていると思うが、私は後者の言葉かけを大事にしたいなと思った。

まとまらない文章になったが病気の時は気弱になるものである(私の場合)そんな時、同調型の言葉かけは【】を温かくしてくれる。同じ病院の中でも、患者に寄り添った【言葉かけ】は【】を軽くしてくれる。そんな病院であって欲しいし、そんな【幼稚園】でありたいと感じた入院生活だった。