Vol.166
2015.09.30
☆彡。。・・秋・あき・秋 ・・。。☆彡
 真夏の猛暑とは裏腹に急に秋が訪れた。風になびくススキ、田んぼのあぜ道に真っ赤に咲き誇る彼岸花、やがて私の胃袋を満たしてくれるであろう黄金の稲穂が頭を自慢げに垂れている。そんな中、水色とも青ともいえない梅雨草が静かに咲いている。今の季節に咲くのだろうか?一センチくらいの花りんの朝顔がツタをつたって咲いている。
スーと車を走らせると一面にコスモス畑が広がった。綺麗と思うのと同時に車を止めた。緑の山を背景に色とりどりのコスモスは絵的にも写実的にもとてもマッチしていた。しばらく車を止めて見入っていると愛犬が目をさました。「お母さん、どうしたの?」とでも言いたげに私の顔をみている。は高い。果てしなく高い空。すじ雲がスーと風に流されていく。ふと、私もあの雲のようにあるがままに流されてみたい・・と思った。
車を降りると緑の匂いが、秋の風の匂いがした。振り返ってあたりを見渡すとトウモロコシ畑も広がっていた。トウモロコシの青い(私だけが感じているのかもしれないが)匂いも漂ってきた。風にザワザワと揺り動かされては秋の日差しをいっぱい受けている草花たち。私よりも秋の自然を満喫しているのだろうなぁ~と思って眺めていると、愛犬も野草にくるまるようにして転げ回っていた。その様をみていると私の子ども時代が目の前にさぁ~と広がっていった。春はれんげ畑で花摘みをして、私の背丈より高い菜の花のトンネルをくぐって遊んだ。頭に、服に、黄色い花粉がびっしりとついた。そして、潮干狩り。

夏は海で朝から晩まで遊んだ。私の幼き頃の思い出はいっぱい遊んだことだ。【みわだいっこ】もいっぱい遊んで思い出をたくさん作って欲しいと思っている。喧嘩も思い出、怪我も思い出、頑張ったことも思い出、ちょっぴり悲しかったこと、辛かったことも思い出である。私も辛かったこと、苦しかったことがある。園長には向いてないと思ったことが何度か・・いいえ、日々続いたこともあった。それを乗り越えた時にはみんな楽しい思い出と変わっていく。そして、成長していく。辛いこと、苦しいことを経験して乗り越えるからこその成長である。忙しかった日々を振り返りながら阿蘇までのドライブ。秋に感謝しながらのドライブだった。
下の方に降りてくるとイチョウの木々に色づきが見られた。やがて紅葉も色づき段々と秋が深まり季節は動いていく。当園の桜の花が8月の終わり頃から咲いてビックリしたがこの季節に10月桜として咲くことがあるらしい。今はその枝に新芽も出て何とも不思議な光景である。が、季節には関係なく私の心にも常にが咲くようにこれからの日々に感謝しながら歩いていきたいと思う。