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愛犬との最後の大会
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青葉・若葉・新緑・淡緑・薄緑、ふじの花が咲き、つつじの花が、真っ白いこでまりの花が春の様を大きく見せている。その中を愛犬と私を乗せて車は走った。愛犬と私の夢を乗せてス~~と走った。10年間の思い出を乗せてス~~と走った。愛犬は走りゆく車の窓から景色を眺めらがらも私の顔をチラッとのぞくように見ている。「
お母さん、今日も楽しもうね」とでも言っているかのように静かに窓から外を見ている。そのうちにウトウトと眠りについた。その寝顔をみていると「
ありがとう~!10年間もお母さんと一緒に走ってくれてありがとう」という【
感謝】の気持ちがこみ上げてきた。
競技大会だから「
勝ちたい」という目標が誰にでもあると思う。私にもあったと思うが、まずは【
楽しく走ろう】ということを目標に10年間頑張ってきた。その【
楽しく走る】の目標は達成出来たと思う。とにかく楽しい競技大会だった。
前置きはさておいて、今回の大会は「
日本代表選考会」の大会だったので、北は北海道、南は鹿児島までと広範囲の資格を有した兵ぞろいの犬たちが集まっての大会だった(ファイナル権有犬)我が愛犬もファイナル権を獲得していたので出場することができた。
生憎、途中から雨が降り出したが雨も何のそので順番を待った・・が、走る前にコースの発表があってそれを10分間で覚えて犬と一緒に走るのである。コースを覚えない限りは一緒に走るには無理がある。というより完走することは出来ない。コース・・1から20番位の番号札が並べられてその順番を覚えて走っていくのである。距離は大体200メートル前後である。
私がこの年齢になっても走り続けることが出来たのは、本当に楽しかったからだ。勝ち負けにこだわらず【楽しく走る】ことが出来たからだ。それと同時に足が短くてもちびちゃん犬でも頑張ることが出来る・・ということを、職員に理解してもらいたい!という気持ちがあったからだ。そして、続けることの大切さ、大事さも理解してもらいたい!という思いもあった。
仕事が終わってそれから約1時間弱の練習場に通い、約1時間練習して、また帰ってくる・・正直、きついので途中で辞めよう・・とも思った。それでも続けることが出来たのはやっぱり【楽しかった】からだ。
今回の大会でピリオドを打つことになるが【頑張った思い】【楽しかった思い】は、いつまでも残ると思う。私にこんなに【楽しい思い出】を作ってくれた愛犬に【感謝】である。この思いを子どもたちにも伝えてより以上に子どもたちに【愛】を注いでいきたいと思う。ショウちゃん「10年間、ありがとう」