Vol.156
2014.10.31
☆彡。。・・ 懐かしい味・・生きる力 ・・。。☆彡
 幼き頃の思い出・・秋になると三苫の浜辺(私の実家の近くの海)に小さなぐみの実がたわわに実る。防風林に囲まれたようにして自生しているぐみの実である。大きさは小豆大位の実で赤ピンクのような色をしている。一本の枝にたわわに実っているぐみの実。まだ緑の葉っぱが残るその葉を押しのけるようにたくさんの実がなっている。遠くからみるとそのあたり一面が明るくてまるで花畑にでもいるかのように見間違える。

辺りには甘酸っぱい香りが漂っている。学校から帰って一目散にぐみの実をめがけて走っていく。私の秘密基地のような感じでもあった。ちょうどお腹もすいている時間帯なので無我夢中になってぐみの実をむさぼったものだ。ぐみの実はすいたお腹を満たすにはもってこいの私のおやつだった。

浜辺よりちょっと高台になっている所から見下ろす海は夏の海とは違って穏やかである。海の色そのものが違う。波の色も、音も砂浜の色さえも違う。秋の海はキラキラキラっと優しく光る。傾きかけた夕日をいっぱい受けて、キラキラキラ~~と輝くのである。何だか涙がこぼれるくらいにとても美しい海原が広がっている。
この歳になってその海に行ってみたが松の木がはびこって到底そこを通って海に行くことは出来なかった。
そんな折に近くの公園を散歩していたらそのぐみの実をみつけた。小さい頃の思い出がぱぁ~とひろがった。二、三粒のぐみの実をそっと手にした。そして、口に入れてみた。甘酸っぱい味はそのままだったが、とてもむさぶりつくように美味しいものではなかった。夕飯までのお腹を満たしてくれたぐみの味とはちょっと違っていた(笑)それでも【思い出】は、次から次へと湧きだしてきた。

この歳になって余計に幼き頃の思い出が懐かしく思い出される。その思い出にひたっている私がいる。体中から楽しい思い出が湧きだしてくる。まるで幼き頃にタイムスリップをしたみたいだ。色々なことを経験(体験)していると歳を重ねてもワクワク、ドキドキの思い出に包まれることが私の【生きる力】の源になっている。私の【幼児教育】の原点はこの幼き頃の体験からきている。
今の【みわだいっこ】にもたくさんのことを経験させて、たくさんの思い出つくりをさせたいと思う。やがて【みわだいっこ】たちも大人になっていくのだから。