それに伴って、毎日のように気象予報士のコメントが寄せられている。が、急激な気象変化にはついていけてないようだ。それにしても局地的なあの雨の降り方は尋常ではない。地球の温暖化・・と、言われて久しいが凡人の私はどう対処していけばいいのかわからない。
そんな中、雨の合間をぬって【赤トンボ】が、すいすいと飛んでいる。大きな目玉をくるくる動かしてはすーいすーいと飛んでいる。暑い!毎日ではあるが【赤トンボ】をみていると風を運んできてくれているような気がする。愛犬とドライブを楽しんで小さな小川のふちに車を止めて窓を開けていた。すると【赤トンボ】がスーと車の中に入って来た。愛犬も「何?」って顔をしてトンボを見ていた。運転席側の窓しか開けてなかったので全部の窓を開けた。慌てる様子もなくトンボは車の中で静止してそれから、ぐる~と回るように飛んで車の屋根の窓から外へと飛んでいった。
私は母の言葉を思い出していた。幼いころ【赤トンボ】を捕まえて、もって帰えると母から【赤トンボは仏様の使いだから捕まえたら駄目よ】といわれていたのだ。だから車の中に【赤トンボ】が入って来た時に車の窓を全開して「逃がしてあげなくては」と思った。車の中で静止して羽だけを動かしていた【赤トンボ】じっと私を見つめているような気がした。
そこの小川は母と愛犬とよく一緒にドライブを楽しんだ場所だった。私はふと・・今のトンボは母だったのでは・・と思った。新盆で母がお浄土の世界から「ミッチー、また一緒にこれたね」と言ったのではないか・・という思いに駆られた。慌てて車から降りて【赤トンボ】を探したが、もうどの赤トンボかわからなかった。母が他界してもまだ母の面影を抱きしめている私である(涙)