Vol.149
2014.05.26
☆彡。。・・ 人材不足・指導は? ・・。。☆彡
 青葉・若葉がそよぐ中、ツバメのひなが顔を出し始めた。親鳥が餌を運んでくると巣の中から思いっきり首をなが~~~く伸ばしては餌をねだっている。
その姿を見ていると【生きる力】を強く感じさせられる。親鳥は餌を運んでくるがどのひなに餌を与えたかはわからないそうである。一番先に口を開けて我先に「頂戴、頂戴」と身を乗り出してくるひなに餌を与えるそうである。そこで我先にと乗り出すことが出来ないひなは自然と命を落としていく。強い子孫を残していくための闘いがもう始まっている。これはツバメの世界だけではない。強い子孫を残していくためにオスは並々ならぬ努力が求められている。オスは強くなければメスに受け入れてもらえないし、群れのリーダーになることも出来ない。

自然界では子育てに・・強い子孫を残すことに一生懸命なのに人間の社会はどうだろうか。ちょっと淋しい思いがする。
格安の航空チケットに人気が集中したが「パイロット不足」のためにやむなく廃止されることになった。しかし、これは航空業界だけではなく色々な業種で「人材不足」がでている。我々、幼児教育の現場でもすでに起こっている。福祉関係の職場、特に介護の現場も大きな減少の一途をたどっている。ある老人ホームの経営者の方にお聞きしたことだがヘルパーの引き抜きが起こっているそうだ。20歳人口減少というニュースが流れて久しいが、これほどに20歳人口の減少が加速するとは思ってもみなかった。当園も求人票を各養成校に提出する時「今回もたくさんの学生が受験してくれますように」と祈る気持ちで投函している。今のところ学生の採用は出来ているがそれがいつまで続くかは未定である(養成校への訪問は行っている)しかし、養成校側が「教師として子どもたちの前に、保護者の前に立たせるにはちょっと・・厳しい学生もいます」と、言われたことがある。それを聞くと義務教育の全体的な学力低下ということがよくわかる。我々は学力低下へと落ちていく子どもたちを育てたのだろうかと心が痛む。が、なにはともあれ人材不足であろうとなかろうと我々は採用した学生を「先生」と呼んでもらえる職員に育てあげねばならない。「人材不足でいい職員がいないんです」とは言えない。園長と経験者が一体となって学生・・新任を一人前に育てていかねばならない。それも明るく、楽しく、笑顔いっぱいの職員。子どもたちが一番と思ってくれる職員に育てねばならない。特に園長は今の学生の特徴、社会の特徴、学生が育ってきた環境、時代背景などを把握して育てていかねばならない。まずは私が勉強をすること。
職員は園長の背中をみて成長していくから。