私の自宅から博多湾が見渡せる。大潮の時はたくさんの家族連れで潮干狩りを楽しんでいる様がみえる。「ここにあった」とか「こんなにたくさん獲った」とかの弾んだ声が聞こえてくるようだ。私も小さい頃、一人でよく潮干狩りに行ったものだ。獲ってきたアサリ貝を母がその日のうちにお味噌汁にしてくれて食卓は賑やかだった。時にはアサリご飯も炊いてくれた。その様をみていると亡くなった母との思い出が次から次へと思い起こされる。そ~っと、お母さん・・って呟いてみた。いつまでたっても親ってありがたいなぁ~と思う。
また、ひろ~いゴルフ場もよくみえる。ゴルフに汗を流してるプレイヤーの様もみえる。淡い新芽の白緑、新緑の黄緑、常緑葉の緑が幾重にも重なり合ってみえるその様・・まるで写真を眺めているかのようだ。裾の方には色とりどりのつつじの花が所狭しと咲いている。このコントラストが何ともいえず、ついカメラを構えてしまった。また、かわいいこいのぼりが風に揺られている様をみていると子どもがスクスクと育っているんだなぁ~と、微笑ましくも感じられる。
そんな中、カラスの鳴き声も一段とせわしくなり、カラスにも恋の季節が訪れたかな?と、しばし春爛漫の陽気にひたった。
幼稚園では今年もまたツバメが帰ってきた。夫婦で交互に巣作りに励んでいたが、今では一羽が巣の中でじっとしている。きっと!卵を温めているのだろう。いつになったら黄色いくちばしの雛が顔を出してくれるか・・楽しみである。職員が巣の下にビニールを広く張って糞が落ちてこないようにしてくれた。
ただ・・天敵のカラスが飛びまわっているのが心配だ。無事に巣立ってまた来年も帰って来てくれることを願っている。
自然のことばかりに目を向けていたが子どもたち【みわだいっこ】にも変化が出てきた。友だちの名前がわからず「あの子がね」「この子がね」といっていたのが【○○ちゃん】【○○くん】と名前で呼べるようになってきた。また友だちが遊んでいるのをじっと立って見ていた子が、友だちの中へと入って行くようになった。しかし・・これが意思表示の道でもあるが自己主張が出てきて物の取り合いで喧嘩が生じるようにもなってきた。この年齢、喧嘩も必要だが【していいこと、悪いこと】もしっかりと話し合って【自分で考え 自分で判断し 自分で行動できる子】に育てていきたいと思う。(当園の教育目標である)