Vol.140
2013.09.09
☆彡。。・・ 悔しかったこと・・パート3 ・・。。☆彡

 記録的な猛暑が続いた福岡ではあったが、台風の後、一気に秋がやってきた。
朝夕は肌寒ささえ覚える。春には春の、夏には夏の、秋には秋の、冬には冬の良さがいっぱいある日本。一日、一日を大切にして二学期も楽しんでいきたい。
悔しかったこと・・私には子どもがいない。排卵誘発剤の注射を打ったり、卵管透視、人工授精も試みたが子どもを授かることはなかった。「あそこの神社にお参りすると赤ちゃんが授かるよ」「あそこの神社の子宝石を拾ってくるといいよ」とか、「あそこの占い師はよく当たるよ」等、教えていただき、お参りもしてみたが授かることはなかった。自分に子どもがいない分、幼稚園の子どもたちをいっぱい可愛がっていこう・・と気持ちを切り替えた頃だった。ある保護者に「園長先生は子どもがいないから親の気持ちがわからないでしょう」「子育てをした人しか子育ての大変さはわかりませんよ」と言われた。私は返す言葉もなかった。グーの根も出なかった。まさにその通りと思った。
その後の会話は割愛させていただき、保護者に言われた言葉がずっと耳から離れず(ほんとは心にグッさと突き刺さっていた)ちょっと落ち込んだ。
子どもを産んだことがない人は、本当に子どもの気持ちがわからないのだろうか親の気持ちがわからないのだろうか自問自答の日々が続いた。だが、落ち込むのも早いが立ち直るのも早い私。昔から「生みの親より 育ての親」というではないか。子どもが出来なかったことを悔やむより、今、自分に出来ることを考えようと思った。今は何をすればいいのか何が必要なのか誰のためにするのかどうすれば親の気持ちが、子どもの気持ちがわかるのか・・答えは簡単だった。精一杯子どもたちが喜ぶことを、楽しいことを、精一杯子どもたちに真の姿でぶつかっていけばいいのだ。保護者とも真正面からぶつかっていけばいいのだ。成長していく子どもたちの過程を大切にしていけばいいのだ。そして、自分も子どもたち、保護者、職員と共に歩いていけばいいのだ。子どもを産んだこともなければ育てたこともない。だからといって卑屈になるのではなく、子育てにわからない所があれば教えてもらえばいいのだそうしているうちに保護者との距離が近くなったような気がする。「こんな時はどうしてる?わからんから教えて」というと、保護者も気持ち良く「私はこうしましたよ」「私もわからんことばかりですよ。園長先生についていきます」有難かった。信頼関係を築き上げていくってこういうことだなぁ~と思った。ひとつ、ひとつの緻密な努力が実を結ぶのだなぁ~と思った。【感謝感動感激】である。そして、嬉しかったことに私に子どもが・・うんぬん・・と言われた保護者が「園長先生が子どもが出来ないことで苦しんである、ということを後で聞きました」と、謝りに来てくださったことだ。一生懸命物事に打ち込んでいけば、きっと相手に通じるということを実感した。頑張るぞ私。