Vol.124

2012.08.02 Up

☆彡。。・・ 幼稚園の先生!最高!・・。。☆彡

 暑い・あつい・暑い・うだるような暑さ・・・その暑さを切り裂くかのように蝉が鳴いている。しかし、その鳴き声さえもが暑さを倍増させていく。例年の夏の風物詩・・蝉の声・・とは、程遠いように感じているのは私だけだろうか

私の携帯に留守番電話が入っていた。「園長せんせい、Tです。今、ちょっと、悩んでいます。」何事だろうかと、すぐに電話を入れた。が、しかし、中々、T君の電話につながらない。何があったのだろうか心配で心配でたまらない時間が刻々と過ぎていく。しかし、待つしかない。
やっと、夜になってT君と話すことが出来た。悩みはクラブのこと、自分の練習のこと、人間関係・・その他、諸々の悩みだった。話すだけ話すとT君は落ち着いた。そして、幼稚園時代の話に花が咲いていった。

T君は大学生である。マラソンの練習に日夜頑張っている。マラソン界ではかなり有名なT君である。T君と話が終わって私は改めて「幼稚園の先生でよかったぁ〜!」と、強く思った。
幼稚園を卒園して十数年の時が経つのにまだ話が出来るなんて・・悩んでいる・・と、電話をかけてくれるなんて・・本当に幼稚園の先生って素晴らしい仕事!だと思った。T君は中学生になっても園に遊びに来ていた。高校進学の時も話したことがある。私が入院した時も心配そうにしていた。
最近ではマラソンの大会の賞状を見せに来てくれた。「園長先生、ケニアは強かったぁ〜!ラストでかわされたぁ〜!」と悔しがってはいたが【銅メダル】を、私の首にかけてくれた。色は違ったがずっしりと重いメダルがピッカピッカに輝やいていた。
今日、行われている「オリンピック」で、メダルを首にかけている選手を見るとT君が私にかけてくれたメダルと重なってしまう。
園長先生、絶対にマラソンでオリンピックに連れて行くけんね」力強いT君のことばが今でもはっきりと耳に残っている。
また、先日、卒園生のK君が【教育実習】の打ち合わせに来た。いつもニコニコ笑顔のK君だったが、その笑顔は相変わらずキラキラと輝いていた。「幼稚園のこと・・覚えている?」と、尋ねたところ【はい!】と元気いっぱいの返事が返ってきた。高校野球で甲子園に連れて行ってくれた子もいる。アナウンサーになって日夜頑張っている子もいる・・幼稚園の先生になってよかった】【幼稚園の先生って素晴らしい】近頃、特にそう思えるようになった。
残された時間も精一杯に幼稚園と共に過ごしていきたい私である。