Vol.114

2012.01.06 Up

☆彡。。昨年の振り返り・・そして本年の心構え・・。。☆彡

 昨年の振り返り・・今回は自分の身内について振り返ってみたいと思う。父が・・当園の事務長が他界した。年が年だけに覚悟はしていたものの、もうこの世にはいない・・という不思議な気持ちと淋しい気持ちと、長い間お疲れさまでした・・という気持ちと「ありがとう」という気持ちが入り混じった何とも言えない時間が流れた。父はよく働く人だった。俗に言う裸一貫で会社を興した人でもある。そんな中、幼稚園経営の話が持ち上った。私の経験からしても資金の面からしても幼稚園経営は到底無理として、経営の話を固辞していたが・・いつの間にか本格化して幼稚園認可申請の時を迎えていった。
昭和48年4月10日に【美和台幼稚園】の第一回の入園式が挙行された。私、26歳の時であった。従兄が亡くなった。自分の体の変調に気づき病院に行った。が、余命一カ月とのこと。病院に見舞ったが常日頃とあまりかわらない様子を見ていると、本当に死が近づいているのだろうか・・と、我が目を、耳を疑った。しかし、帰らぬ人となった。だが、従兄の【】は、今も誰かの役にたっている。光を失った人の【】となって生かされている。両眼とも摘出されて誰かの【】となって生かされている。役だたさせていただいている。従兄の【】は、残念だったが生かされている・・という思いには【感謝】である。11月1日・・新年度の願書受付の日である。この日に私の弟の手術が行われた。13時間にも及ぶ手術だった。幼稚園が終わるや否や病院に駆けつけた。待合室で手術が終わるのをじっと待っているのも辛いものである。いいえ・・胸が詰まる程に苦しいものであった。手術が終わって退院を待ってある患者さんが「ここの病院はいい先生方が揃ってあるので心配はないですよ」と、見ず知らずの私たちを励ましてくださった。これも手術を経験された方だからこその励ましの言葉だと思った。やがて手術も終わり弟の顔をみると自然に涙がこぼれてきた。「あぁ〜!終わった!助かった!」この思いだけだった。
昨年は本当に「」の大切さを知らされた一年であった。私以外にも「」の大切さを大勢の方が・・いいえ、日本中の方が感じとられた一年だったと思う。この与えられた「」を、生かされている「」をいかに大切に生きていくか・・
私たちの仕事は、子どもたちの【】を預からせてもらっている。【生きる力】の「」を預からせてもらっている。これを肝に銘じて、やがて巣立っていく子どもたちが人生を生き抜いていく力生きる力の礎を築きあげていきたい
もう一度、「基本的生活習慣」の見直しをして、人生を生き抜いていく【生きる力】を身につけさせていくのが、我々、幼稚園教師の「使命」ではないだろうか。今年も失敗を恐れずに色々なことに挑戦させ、色々なことを経験させて、たくましい【みわだいっこ】を育てていきたいと思う。