☆彡。。昨年の振り返り・・そして本年の心構え・・。。☆彡
昨年の振り返り・・今回は自分の身内について振り返ってみたいと思う。父が・・当園の事務長が他界した。年が年だけに覚悟はしていたものの、もうこの世にはいない・・という不思議な気持ちと淋しい気持ちと、長い間お疲れさまでした・・という気持ちと「ありがとう」という気持ちが入り混じった何とも言えない時間が流れた。父はよく働く人だった。俗に言う裸一貫で会社を興した人でもある。そんな中、幼稚園経営の話が持ち上った。私の経験からしても資金の面からしても幼稚園経営は到底無理!として、経営の話を固辞していたが・・いつの間にか本格化して幼稚園認可申請の時を迎えていった。
昭和48年4月10日に【美和台幼稚園】の第一回の入園式が挙行された。私、26歳の時であった。従兄が亡くなった。自分の体の変調に気づき病院に行った。が、余命一カ月!とのこと。病院に見舞ったが常日頃とあまりかわらない様子を見ていると、本当に死が近づいているのだろうか・・?と、我が目を、耳を疑った。しかし、帰らぬ人となった。だが、従兄の【目】は、今も誰かの役にたっている。光を失った人の【目】となって生かされている。両眼とも摘出されて誰かの【目】となって生かされている。役だたさせていただいている。従兄の【命】は、残念だったが生かされている・・という思いには【感謝】である。11月1日・・新年度の願書受付の日である。この日に私の弟の手術が行われた。13時間にも及ぶ手術だった。幼稚園が終わるや否や病院に駆けつけた。待合室で手術が終わるのをじっと待っているのも辛いものである。いいえ・・胸が詰まる程に苦しいものであった。手術が終わって退院を待ってある患者さんが「ここの病院はいい先生方が揃ってあるので心配はないですよ」と、見ず知らずの私たちを励ましてくださった。これも手術を経験された方だからこその励ましの言葉だと思った。やがて手術も終わり弟の顔をみると自然に涙がこぼれてきた。「あぁ〜!終わった!助かった!」この思いだけだった。
昨年は本当に「命」の大切さを知らされた一年であった。私以外にも「命」の大切さを大勢の方が・・いいえ、日本中の方が感じとられた一年だったと思う。この与えられた「命」を、生かされている「命」をいかに大切に生きていくか・・!
私たちの仕事は、子どもたちの【命】を預からせてもらっている。【生きる力】の「命」を預からせてもらっている。これを肝に銘じて、やがて巣立っていく子どもたちが人生を生き抜いていく力【生きる力】の礎を築きあげていきたい!
もう一度、「基本的生活習慣」の見直しをして、人生を生き抜いていく【生きる力】を身につけさせていくのが、我々、幼稚園教師の「使命」ではないだろうか。今年も失敗を恐れずに色々なことに挑戦させ、色々なことを経験させて、たくましい【みわだいっこ】を育てていきたいと思う。