Vol.102

2011.04.15 Up

☆彡。。・・みんなの新学期・・。。☆彡

 満開の桜の中、元気なみわだいっこが遊んでいる。時折、降りそそぐやわらかい春風に花びらが雪のように舞っている。花びらをおっかけては立ち止り、立ち止ってはおっかけて・・・のどかな優しいときを過ごしている。
このみわだいっこの将来が明るいものであって欲しい・・と、願わずにはいられない。

本年度は、登園、初日こそ・・子どもたちの泣き声が保育室にも園庭にも響き渡ったが、その後はニコニコ笑顔で幼稚園に来るようになった。落ち着くのが早かった。入園までの間に何度も何度も幼稚園の門をくぐっていたからだろうと思う。来週からは一日保育になり給食も始まっていく。また違う子どもたちの様子がみられると思うとワクワクしてくる。幼稚園の先生になってよかったぁ〜と思える瞬間でもある。
と、いうと聞こえはいいが・・実は、私は幼稚園の先生になりたくてなったのではない。第一志望は婦人警察官だった。次は高校の教師・・どれも駄目で、最後に残っていたのが幼稚園の先生だった。一応、教育実習で幼稚園に行って子どもって可愛い・・とは、思ったが、体育系の私にはちょっと物足りなさもあった。
しかし、実際に子どもたちと関わっていくと!えっ!えっ!と、驚かされることばかりだった。昨日、出来なかったことがもう今日は出来ている。さっき泣いていた子がもう笑っている。友だちが怪我したら「大丈夫?」と声かけをしている。私が転んでも「先生、大丈夫?」と心配してくれる。中には涙ぐんでくれる子も・・あまり好きではなかった子どもたちがとてもいとおしくなっていた。これが幼稚園の先生なのかと、感じてから今日まで、子どもたちと共に歩いてきた。泣いたり、笑ったり・・教えられることばかりだった。

大学を出て、何もわからなかった私に子どもたちは色々なことを教えてくれた。楽しいこと、嬉しいことばかりではなく、辛いことも苦しいことも、時には悲しいことも教えてくれた。爆発したくなるくらいに怒りたくなることもあった。幼稚園を辞めたくなるくらいに落ち込んだこともあった。それでも最後はやっぱり子どもたちに助けてもらった。美和台幼稚園に救ってもらった。幼児教育は、私にかけがえのない【宝物】をくれた。小学校も中学校も高校も大学も・・ みんな新学期である。しかし、その新学期の根底には【幼児教育】がある。人生の根底・・基礎を作る【幼児教育】がある。私は【幼稚園の先生】であることに誇りをもってこれからの人生も歩いていきたいと思う。