Vol.088

2010.05.26 Up

☆彡。。・・老人クラブの演芸発表会・・。。☆彡

校区の老人クラブの方々の【演芸発表会】があった。当園の遊戯室を提供しての発表会である。フラダンスあり、民謡、詩吟、日舞、大正琴、ギター、カラオケなど、盛りだくさんの内容である。
一年に一回の発表会とあって、どのお年寄りの方も張り切って練習、練習を重ねてある様子がうかがえた。園に来てステージ用の衣装に着替えられたり、お化粧をされたり・・和気あいあいとした中にも緊張感が伝わってきた。
さぁ〜!いざ!ステージへ!
幕がスーと開いていく。割れんばかりの拍手が起こる。緊張感が余計に高まっていく。足が震え・・手も・・心臓の高鳴りがみている私にも痛いほど伝わってくる。それでも一生懸命に踊りを披露される姿に感銘を受けた。と同時に
この一年に一回の【演芸発表会】を楽しみにされているのがよくわかった。そして、色とりどりの衣装に身を包んで踊ってある姿はとても微笑ましくて、かわいくもあり、若さを感じた。
このお年寄りの方々が今日の日本を支えて来てくださった・・そう思うだけで胸が熱くなった(という私もそう遠くない時期にお仲間入りだが)私も会場の方々に負けないくらいの拍手を送った。
そうしている中、突然マイクが私に振られた。えっ!と思ったが、私は歌を謡わせていただいた。♪〜おかあさん〜♪の歌である。♪〜わたしがおねむになったとき やさしく ねんねん子守唄 うたってねかせてくださった ほんとにやさしい おかあさま〜♪
お年寄りの方が一緒にうたってくださった。それも涙をいっぱい浮かべながらの大合唱になった。自然と私も涙の渦に巻き込まれていった。お年寄りの方の涙の訳をはかり知ることは出来ないが・・私も幼いころに、母に、祖母に子守唄をうたってもらいながら眠りについたことを覚えている。この歌も母がよくうたってくれたものだ。
今の時代はどうなんだろう?お母さんが、お父さんが、子守唄をうたってあげながら、子どもを寝かしつけてくれているだろうか?子どもの【】に染みいるような優しい語りで子どもを【】の時へと導いてくれているだろうか?
急ぎなさい、急ぎなさい時間がないでしょ愚図愚図しないでと急がせてばかりではないだろうか。自分たちの都合の時間に子どもたちを合わせているのではないだろうか。
今日のお年寄りの方々の姿には楽しさがいっぱいにじみ出ていた。緊張しながらも一年に一回の【演芸発表会】を、心から楽しんであった。物の豊かさではなく【心の豊かさ】をたくさんいただいた一日だった。=感謝=