Vol.087

2010.04.20 Up

☆彡。。・・健全な成長とは?・・。。☆彡

とある企業の新人教育がテレビで映し出されていた。教育の場所はその企業とはあまり関係のない場所・・・自衛隊駐屯地で行われていた。何故?と思ったが精神を鍛えるために数年前から行っているとのこと。
朝の起床から就寝までをみんなと一緒に行動する団体指導だ。食事の時間、風呂の時間は15分と決められている。寝る時はカーテンも壁の仕切りもなくオープンスペースの中で寝る。初日は、中々、寝つけない人もいたようだが、次の日はみんな疲れてすぐ眠りについたようだ。
縦列を作って歩く、番号をかける・・軍隊そのものだった。その中で50名の新人は団体行動を身につけていく。これが企業の狙いかもしれない。特に整理整頓はきちんとなされていた。有事の際に慌てなくていいように、整理整頓は身につくまで徹底されるようだ。

その中でこれが実情か・・と思った場面がみれた。腕立て伏せがあってる最中に一人の男性が泣き出した。なんと「お母さ〜〜〜ん」と叫びながら泣いているのである。えっ?と、わが目、わが耳を疑ったが、これが実情なんだと思った。最近、草食系の男性が増えたと聞くが、会社の二泊三日の新人教育の中で、泣くのか・・・何ともいえない気持ちだった。

大学を卒業して夢をもって就職したであろう新人。さぁ〜、今から社会人として、責任ある大人として、社員として頑張るぞ!と思って入社したに違いない。それが・・現実はそんなに甘くなかった。腕立て伏せで見せた彼の涙の本心を私は測り知ることは出来ないが、個人的には情けなかった。これが今からの日本を背負って立つ若者の姿なのか・・と、寂しくもあった。
今、当園の園庭では、子どもたちが所狭しと走り回って遊んでいる。サッカーをしてる子、ドッチボール、なわとび、木登り、おにごっこ、鉄棒・・・
精一杯!一生懸命!遊んでいる。この新人たちには遊びの時間、何かに夢中になる時間はなかったのだろうか。ゲーム?塾?
いやいや、それでも幼稚園時代はいっぱい遊んだ思い出はあるはずだ。その思い出は何処に消えていくのだろうか。彼らを取り巻く環境がそうさせるのだろうか。幼児期にいっぱい、いっぱい遊んで、遊びの中から色々なことを学んでいく。挑戦しては失敗し、失敗しては挑戦し・・・そして、心身共に健全な成長を果たしていくと私は思う。私自身もまだまだ挑戦しては失敗し、失敗しては挑戦している。そうして健全な成長があると思うのだが、皆様方はこの健全な成長をどのように思われますか。よっかたらお聞かせください。