Vol.071

2009.02.16 Up

☆彡。。・・お父さんお母さんの結婚式・・。。☆彡

 もう随分と時間は流れていったが、ある女の子が「明日、お父さんとお母さんの結婚式があるとよ」と言ってきた。
えっ?お父さんとお母さんの結婚式?耳を疑ったが、女の子は自慢げに「そうよ、お父さんとお母さんの結婚式よ」と言う。
良く聞くと「お父さんとお母さんは、○○ちゃんが生まれるけんね、結婚式が挙げられんかったとよ」と言う。なるほどそういう意味かと納得がいった。

月曜日・・・女の子は、とても嬉しそうに「あのね、お父さんとお母さん、きれかったぁ〜!」と叫びに近い声で話してくれた。
「よかったねぇ〜・○○ちゃんはどうしたの?」
「あのね、お母さんのドレスをもったとよ」そして、また「お母さんきれかったぁ〜!」と言う。

この女の子のに母親の花嫁姿は、世界の何よりも美しく、綺麗で、華麗で・・
そして、なにものにも例えようのない「宝物」として、に残ったことだろう。まだ幼い子の脳裏に焼きついた【母親の花嫁姿】涙が流れたに違いない。喜びの涙・・感動の涙・・全身が震えるくらいに心揺さぶった【母親の花嫁姿】これが私のお母さん?と自分自身も不思議だったかもしれない。

その月の誕生会でその子は胸を張って「大きくなったらお母さんのような花嫁さんになりたいです。」と言った。私は大きな拍手を贈った。拍手を贈りながらこんなにわが母親に憧れにもにた、そして、人生の道しるべを身をもって贈ってくれた母親に育てられた子のこの将来は、もう決まった!と思った。

今の、この瞬間、幼児期にこれだけの感動を得たこの女の子。やがて、小学校、中学校、高校・・・そして、思春期を迎えていく。その中で、この子は友だちの苦しみや、悲しみ、悩みやなどがわかる人に成長していくと思った。嬉しかった。キラキラ輝いているこの子に出逢えて嬉しかった。「ありがとう。素晴らしい話をありがとう」私はこみ上げる涙をこらえた。諺に「三つ子の魂百までも」というのがあるがまさにその通りだと思った。今しかない心のしつけ、今しかない心に飛び込んでくる感動、この幼児期に【】を揺さぶる経験をたくさんさせていきたいと思う。怪我も経験、泣くことも経験、喧嘩をすることも経験。その後のフォローを見逃さずに、子どもと共に成長していきたい。