Vol.054

2006.09.08 Up

☆。。・・。。弱肉強食・・でも・・協力で!。。・・☆

猛暑の夏が過ぎ、朝夕の風に少しずつ秋の気配を感じるようになった昨今だが、体調をこわしやすい時期でもある。基本的生活習慣をもう一度見直して健全な生活を送りたいものである。

弱肉強食・・強い者が弱いものを抹殺して生き残っていく・・勝利を勝ち得ていく・・まさに勝ち組の世界である。
しかし、弱い立場であってもみんなで協力して強者を倒していく道もある。
5、6匹の「かわうそ」が、水辺で水を飲んでいた。そこに静かに音もなく近寄る「ワニ」がいた。いつもならそのままワニかわうそを飲み込むシーンがリアルに映し出される所だが・・・今回のシーンは違っていた。

水を飲みながらもかわうそは交互に岩の上に立って見張りをしていた。その見張り番がワニが近づいてくるのを察知して、鳴き声で危険を仲間に知らせた。かわうそたちに緊張感が走った。と!そのときワニが水辺から大きな口をあけて襲いかかろうとした。かわうそは一目散に逃げ出した・・・ いや!そうではなかった。みんなでワニに攻撃をしはじめたのである。攻撃といっても正面からぶつかったのでは歯が立たない。2匹がおとりになってワニの正面で逃げたり、近づいたりしながらワニの気を引いている。
目の前にいるかわうそを襲おうとしているワニ
連携プレーを組んでワニを水辺から追いだそうとしているかわうそたち。
壮絶なバトル・・といってもかわうそたちはとてもワニにはかなわない。ワニを取り囲むようにして、ワニの横腹をつついたり、尾に噛み付いたりしている。それも場所交代をしながら、動き回りながら、必死に攻撃をしている。とうとう大きな体をくねらせながら、ワニは逃げ出してしまったのである。

小さな生き物がみんなで協力して大敵を撃退する・・テレビを通じてだったが協力の大切さ、生きていくことの大切さ、仲間意識、自然の優しさ、厳しさを見たような気がする。これは我々の社会にもいえることではないだろうか。
今の時代、勝ち組といわれる人たちが君臨する時代のようだが、人はいつまでも勝ち組でいられることはない。いつかは負け組みを経験する時が必ずある。
そのときに仲間や協力の意味、助け合うことの大切さを知っている人はたとえ負け組みになっても、必ず周りの人たちの救いの手が、暖かさがさしのばされるものである。弱肉強食・・そればかりにこだわると周りが見えてこない。人の痛み、つらさ、苦しさ、悲しさがわかる【】に育んでいきたいものである。