Vol.052

2006.06.28 Up

☆彡。。・・子どもたち・・。。☆彡

  NPO法人、フリースクール玄海(引きこもり・登校拒否等々で学校との距離がある生徒が授業、日々の生活をしている学校)の生徒たちが幼稚園に遊びに来た。今回で二度目の来園だが、一回目にもまして、元気いっぱい!遊んで
いる生徒の顔は【笑顔】でキラキラ輝いている。
一回目もそうだったが、今回も遊んでいる姿をみていると、元気、笑顔、明るさ、健康そのもものであった。その生徒たちが何故?通常の学校へ行けなくなってしまったのだろうか・・・
「おにいちゃん、あそぼう〜!」
「おにごっごしよう」
ドッチボール、サッカー、鉄棒、縄跳び、団子作り、砂場遊び・・・
子どもたちが色々な遊びに誘いかけると、「いいよ〜!」と、すぐ元気に走り回って遊びだす。

何故?この生徒たちが学校へ行けなくなったのか・・・
子どもと遊ぶ生徒を見る限りにおいては理解出来ない。
ドッチボールにしても決して強くボールを投げたり、当てたりしていない。
痛くないように投げているし、とりやすいように投げている。それも考えて!

子どもが転んだり、縄にひっかかったりすると
「大丈夫?」と心配して子どもにかけよる生徒たち。
何が、生徒たちを学校へ行けなくしてしまったのか・・・

片付けの時間になった。遊ぶには遊んだが、果たして片付けは・・・
そう思ってみていた私だったが、子どもたちに声をかけながら生徒も一緒に片付け始めた。そして、綺麗に片づけが終わって子どもたちが
いっぱい遊んでくれてありがとう」と言えば「どういたしまして」ときちんといえる。

なんら普通の子・・中学生、高校生と変わらない。この手紙を書きながらも不思議である。
生徒たちの心の中をのぞいてみたい衝動にかられる。何とかして、普通学校へ戻してあげたい!この思いが段々と強くなった。どうしたらいいのか・・・

そん中、S君と話す機会があった。
「どうして遊ばんとね?」
「ちょっと疲れたけん」と椅子に腰掛けていた。
でも、子どもたちと遊ぶのは楽しい!と言ってニッコと笑った顔がまた印象的だった。

玄海の先生に聞いてみた。
一回目のとき・・・生徒が「とっても楽しかった。今度はいつ美和台幼稚園に行けると?」常になく待ちわびていたそうだ。
そして私が胸打ったのは【必要とされるっていいねぇ〜!】と、引きこもりや登校拒否をしている生徒たちが発した言葉です。

人は周囲の人に無視されたり、邪魔者扱いにされると生きて行けないものです。
この生徒たちのが少し・・ほんの少しみれたような気もします・・が、根は深いようです。この根の深さ(心の闇)を、掘り起こして、掘り起こして、柔らかい土地にしてあげて、水や肥料が吸い込みやすくしてあげるのが【根っこの教育=幼児教育】です。水や肥料・・・園での集団遊びや社会性、友だちや教師とのかかわり、コミュニケーション、色々な行事への参加などなどです。
どんなに素晴らしい水や肥料を与えても土地が、砂地が固ければ大地(心)に水や肥料は浸み込んでは行きません。

大地(心)が柔らかくなると森の木々(子どもたち)たちもグングン伸びていくんですよ。

素晴らしい水や肥料はお母さんの愛情であったり、友だち、教師とのかかわりであったり、自然であったり・・・です。
人の批評・批判ばかりだと子どもたちの心は閉ざれてしまいます。
今日、わずかの時間でしたが、S君と話できたことがとても嬉しかったです。
(小さな声で自分の幼稚園時代のことを話してくれました)

交通事故のひき逃げ事件の被害者、毅君が無事に退院できましたね。とても順調に回復してるそうです。食欲もあるそうです。怖い嫌な事件ばかりが報道されるなか、明るいニュースも欲しいですね。
(これは保護者にあてた手紙をそのままUpしました)