Vol.051

2006.05.11 Up

☆。。・・。。を養い を養う。。・・。。☆
(これは安岡正篤先生の一日一言の本の中から抜粋したものですが・・・)

学問は人間を変える。人間を変えるような学問でなければ学問ではない。
その人間というのは他人のことではなく自分のことである。
人間というものは、栄えようと思ったならば、まず何よりもに返らなければいけない。草木でも、本当に健やかに繁茂させようと思ったならば、いたずらに枝葉を伸ばしては駄目で、幹を逞しくし、根を深く養わねばならない。
父は尊敬の的でありたい。
母は慈愛の座でありたい。
真の人物は気概があると共に、どこかにゆとりがあって、楽しむ所がなければならぬ。それではじめて老いを忘れることが出来る。また実際にいつまでも老いないで暮らすことが出来るのである。
人を観るときは、前より後ろから観ることがよい。前はつくろえるが後ろはごまかせないからだ。後姿の淋しいというのは何よりもよくない。逆だと人間が出来たのだ。

まだまだ、たくさんの語録がおさめてあったが、私は「人間というものは、栄えようと思ったならば、まず何よりもに返らなければいけない」というところに共感を覚えた。

私(園長)が、はじめて「先生」と呼ばれたのは高校の教育実習のときだった。
はじめて「先生」と呼ばれたことに照れくささを覚えたものだった。
いまでは「先生」と呼ばれることが日常茶飯事となり、当たり前のような気がしていが、安岡先生のこの「人間というものは・・・まず何よりもに・・・」を読んで、初心に返らせていただいたような気がした。新しい集団生活(社会生活)が始まって三ヶ月目を迎える幼稚園。今一度、新年度(幼稚園教師として)の初心を忘れず子どもたちと共に成長していきたいものである。それが学問は人間を変える。他人のことではなく自分自身の成長につながっていくのだ。