Vol.020
2004.10.18 Up

。。☆。。・・☆。。独り言・・・☆。。・・☆。。

 大きな岩を前にして中々「決断」が出せなかった。知人に相談したり、本を読んだり、運動をしたり、デジカメを片手に外にでて目に飛び込んでくるものを撮った。今までと違った生活に切り替えもしたが「決断」の先が見えてこなかった。
迷っている自分がいた。答えを出せない自分がいた。

決断」決めるか、断るか・・・イエスかノーか・・・答えの出し方(決断)の難しさを改めて知った。久しぶりに迷った、悩んだ。仕事が手につかなかった。そんな私の心を知ってか、否か、職員(特に副園長・学年主任)は黙々と仕事をこなしていく。いやそれ以上によく頑張っていた。

PCに向う職員は3名ぐらいしかいなかった。しかし、気がついてみるとどの職員もPCの前に座るようになった。日常の子どもたちの姿を写してはPCに取り込み、印刷して保護者に配布している。PCの操作でわからなくなったらPCをそのまま抱えて持って行って購入した店で教えてもらった・・と言う。
今はPCが楽しくなった!とも言う。

私が「決断」を出せないで悩んでいる間に職員はみんな頑張っていた。
職員の顔は輝いていた。楽しんで仕事をしている姿があった。
来年度・・平成十七年度の「入園説明会」や入園を希望してくださっているお子さんだけの「ミニ運動会」のポスターや案内状を銀行や郵便局、スーパーなどに自分たちでお願いに行って掲示してもらっていた。

それでも「決断」を出せない私がいた。

ふと園庭にある桜の木に寄りかかって座ったときである。
今年の3月・春・弥生・・満開を誇って咲いていた桜の葉が色づいてハラハラと散ってきた。子どもたちが「園長先生、綺麗でしょう。この葉っぱ」と見せてくれた。赤く色づいた桜の葉は散っても綺麗だった。子どもたちはニコニコ笑って、両手い〜っぱいの葉っぱを私に見せて走って行った。
この桜の木は当園の第一回の卒園生が卒園の記念に残してくれた「記念樹」である。

私の心は動いた。「決断」の心が動いた。
出した答え(決断)は【断る・ノー】だった。
決断」をしたからには後は「実行」あるのみである。「実行」とは実際におこなうこと。行ったことが実に成ることである。実をいかして歩いて行きたい!

当園のHPも9月の22日・24日を境に更新されていない。いかに私がつまらないことで「決断」をなしえなかったか!
頑張っている職員に、子どもたちに、保護者の方に申し訳なく思う。
また「園長先生のコラムを早く読みたいで〜す」とメールをいただいた方々、
祖父母が「ま〜だ写真が更新されとらんねぇ」と言ってま〜す。と教えていただいた方々の申し訳なく思う。

引き受ける勇気、断る勇気・・・「決断」の難しさと大切さを痛感している。

=美和台幼稚園々長 永島美智子=