今回は「命」について考えてみましょう。
命って一体なんでしょう・・?
みんな「命」が大切って判っているのですが「命」ってなんですか・・・って聞かれたらなんて答えたら言いのでしょう。
私も「命」を一口で言ってくださいって言われても答えることが出来ません。
ただ私はこんな経験をしたことがあります。
ある冬の夕方のことです。仕事をしている私の耳に大きな・・それも何とも言えない大きな音が飛び込んできました。とっさに事故!そう思と同時に幼稚園を飛び出し道路まで走っていきました。
小さな子供の靴が飛び散っていました・・・倒れこんだ子供の姿がありました。すぐ近くに病院があったので、事故を起こした人と一緒に子供を病院に運びました。
「先生!事故です。意識がありません」
すぐ応対してくれた医師は子供をベットに寝かせるとすぐ酸素吸入の用意がなされました。夜のことで看護婦(当時は看護婦でした)さんもいないので私は病室に入って酸素吸入のマスクを子供の口にあてて一生懸命体をさすっていました。
その間、医師は子供の心臓マッサージを一生懸命しました。額から汗が滝のように流れ落ちていたのを今でも覚えています。
看護士の資格がない私でしたが「消防署の救命訓練の講習」を受けていたので医師と交代をして心臓マッサージをしました。その間に看護士さんがきてくれました。子供の意識は中々戻りません。それでもマッサージは続けられました。医師は休むことなく続けました。
人の「命」を救う懸命な医師の姿を見たとき、私は震いが止まりませんでした。何とか助かって!みんながあなたの「命」を守っているの!助けようと一生懸命なの!意識よ戻って!私は祈るしかありませんでした。涙がポロポロこぼれました。
私はその子のことは全然知りません。たまたま当園の上の道路で交通事故をみた・・そして病院に運んだ・・それだけです。
しばらくして親御さんが病院に駆け込んで見えましたが残念ながらその子の意識は戻らないままでした。
私は人の「命」の尊さと「命」を助けようと一生懸命頑張った医師を見て「命」は一人のものではない、みんなに生かされて「命」があるのだ!ということを強く感じた。「命」はみんなに生かされてはじめて生きてる証しなのだ。
今、簡単に自分の「命」を絶ってしまう人がいる。また、簡単に人の「命」を奪ってしまう人がいる。
「命」を絶ってしまう人、奪ってしまう人、あなたたちにも大切な「命」があることを判って欲しい!それが生きてる証しです。
それが あ・な・た・の「命」なのです。
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